会長挨拶

名古屋の活性化をめざして

 平成29年も早や3か月が経過しようとしています。私は昨年の総会で会長に就任しましたが、この一年を振り返ってみますと、4月の熊本地震、10月の鳥取県中部地震、11月の福島県沖の地震と、規模の大きな地震が立て続けに発生しました。6年前に発生した東日本大震災の後遺症はまだ癒えず、南海トラフ巨大地震の発生も近い将来に想定されています。

 社会経済面では、6月のイギリスのEU離脱、11月のアメリカ大統領選挙などの想定外の結果は、今後のグローバル経済の行方に大きな影響を与えます。
 日本経済が初めて体験する超高齢化の進行や人口減少時代の到来など、眼前に迫ってきている経営上の大きな課題も合わせ考えますと、産業界とりわけ中小企業経営者は厳しい舵取りを余儀なくされるものと推測されるところです。
 まさに時代が大きく変動しようとする中で、企業経営の原点を見つめ直す趣旨から、毎年2月に振興会が主催している経営活性化交流大会では、今回、株式会社東海メディカルプロダクツの筒井会長さんから、専門外の中小企業が先端医療機器の開発に取り組むようになった経緯を、岡谷鋼機株式会社の岡谷社長から、創業350年の名門企業であり現代もグローバル化に対応して積極的に事業を展開されている秘訣を、それぞれご講演いただいたところです。
 活性化に向けた動きもあります。リニア中央新幹線開通を見据えた名古屋駅周辺の新しい街づくりが官民双方で進められようとしています。西暦2020年には東京オリンピック開催も決定されています。
 名古屋中小企業振興会は、前身の「工業振興会」「問屋経営研究会」の時代から数えて60年以上にわたり、幾つかの困難な時期を乗り越えてきました。
 振興会を母体として二つの関連団体があります。平成15年に合併発足した青年組織である「青年経営研究会」と昭和59年に発足した、会員企業有志のトップ経営者の集まりである「経営者フォーラム」です。それぞれ10年と30年との節目の年を超えて、各々、個性的で特色ある事業を積極的に展開しているところです。  
 今後とも、会員相互の結束により振興会事業の一層の充実に努め、当地域の産業振興にも寄与できればと思っています。最後になりましたが、会員各位のますますのご隆盛を願って、私の挨拶とさせていただきます。

名古屋中小企業振興会
会 長  野田 道典 (株式会社ノダキ 代表取締役社長)